アエイオウ!が忘れられない

あったあった懐かしい…アエイオウって言うんだこれ
砂絵のアニメーションです。
昔プチプチアニメのシリーズで放送されていました。
 
プチプチアニメって子供には刺激強めのアニメーションが多いですよね。
アエイオウも例に漏れずトラウマだと言う方チラホラおられます。
 
大人が不気味な人形作ったり飾ったり
あるいはサンタの格好をして子供を喜ばせようとするも子供が怖がって泣きじゃくるとか昔からよくあるすれ違いですけど、その類だと勝手に思っています。
 
数あるプチプチアニメシリーズの中でも、アエイオウのインパクトの強烈なこと…
 
キャラクターや歌がかわいらしいのに砂の質感がポップとは程遠いのと、何を喋ってんのかよく分からない早口が怖さを助長させている気がします。
 
イタリア発のアニメーションだそうであの意味不明な言葉はイタリア語?
日本では70年代にも放送されていたみたいなので40年以上前には既にあったようです。
 
毎回、5人組のうちの1人(名前などは一切不明)が外に出て、様々な出来事に遭遇する。そのたびに魔法のバイオリンを鳴らして解決していく、一話完結型の作品。バイオリンより強い魔法が使えるチェロが出てくることもある。第13話を除き、基本的には5人のうち1人がある人物や動物にちょっかいをかけ、迷惑な行為をしたりからかったりし、それに怒った人物や動物に追いかけられ、他の4人がいる丘まで逃げ延び、5人がかりの魔法で仕返し(表現はぼかされているが)することで、話を強制的に5人組側視点でのハッピーエンドに持ち込む、というブラックな「勧悪懲善」の物語である。
 
 
確かに一人がちょっかいを出したり一方的な感情から相手を怒らせ最後は全員で仕返しをして歌って終わります。
 
個人的な主観ですが
5人組の1人はいたずらをしたりからかったりしますが悪意をあまり感じられないと思いません?
まさに「幼児」な感じ。
仕返しされるキャラクターはある程度長く生きた「大人」のように感じます。
比較的理解できる状況で怒っているし。
 
しかし怒りが度を越しています。
 
昔のお話は残酷なものが多いのでこれも同じに思えますが、私には幼児のすることに怒り狂う大人の図に見えるんですよね。
実際テンションが上がったり怒ったりしてる相手にメインの丸いキャラクター達はそれぞれ戸惑いをあらわにしていることが多いような(笑)
それでもすぐ怒ってる相手を面白がってからかいはじめます。
幼児そのものです。
 
彼ら視点で見れば自主的に誰かを助けたりもしていることから、思いやりの気持ち自体は持ち合わせています。
 
度を越して怒る大人を幼児が(丸腰では抵抗できないため)魔法を使ってやっつける。
子供目線寄りのお話かなと思いました。
ストレス解消?幼児の味方?という事かな。
子供から大人はこう見えているのかもしれないです。
 
仕返ししたあとの彼らの笑顔最高ですもんね。
 
 
子供に客観視させる意図はなさそう。
会話の種というか「どちらが悪者か」を子供に問う教育ママもいそうです。
いないか。
彼らが悪に見える人は大人な視点で客観的に見ることができる人かな。
きちんと波にもまれて社会を生きてきた人だろうと思います。
 
 
ジブリ作品の火垂るの墓で子供目線から見たら親戚のおばさんが意地悪に見える現象、大人目線ではあの状況でのおばさんの言動は当たり前のことだと言う意見も多いです。
それらと似てる。
どちら目線であっても彼らの心の中は必死なことに変わりはなくて、どちらも自分中心なのにね。
 
 
それにしてもアエイオウのあの早口がイタリア語話してるんだとしたら一体どんなことを喋ってるのか気になりますね。
知りたいような知りたくないような。
私の考えが全く的外れだったら面白いのでやっぱり知りたいかも。
 
 
個人的に好きなポイントは特にこの口元。
 
奥行きのある口が印象的ですごい覚えています。
 
海外のアニメーションでは口元が妙にリアルですよね。
 
 
顔文字も日本と海外では違いますね。
海外では顔が横になっていて口のパーツで表情を変えるものをよく見かけますが、日本は正面顔で口より目元のパーツで表情を作るものが多いです。
それは海外が口元の動きを見て表情を判断し、日本は目の動きを見て表情を判断する特徴があるのでああいう違いが出るみたいです。
 
アニメーションの違いにもよく現れてます。
海外だと目のパターンより身ぶり手振りや口元を細かく描写して感情を表現しています。
 
日本は目のパターンが多くて鼻や口元は省略されることもありますし雰囲気や間で誘導していく描写も多いため身ぶり手振りは少なめです。
漫符なども日本特有のもので空気とニュアンスを補填しています。
 
リアルでは海外の人の感情表現は大きく日本はあまり感情を表に出さないと言われていますが、これも何か関係がありそうですね。
アニメーションや漫画になると一方はぎこちなく一方は手法によって激しい表現になっていてリアルとは真逆になっています。
 
そもそもコミュニケーションの環境から違うと思うので、先天的なものでないとしたら子供がどの時点で(重視する表情の一部が固定されて)それを判断するようになるのか気になります。
 
きっとそういった表現方法の仕方の違いが出す違和感も手伝ってトラウマにつながってるのかなと思います。
 
 
海外生まれのプチプチアニメのなかでもトラウマになりづらいのはカペリートかなと思います。
世界観もファンシーで怖い描写はあまり無いような。
外国語を喋らないからか口元の動きの強調も弱く(下唇を巻き込むあの動作がほとんどない)、鼻も魔法の鼻としての役割はあるけれどパッと見たときの印象は薄い、そして目が大きいので日本的で安心感があります。
 
一体化してると思ってたキノコの笠みたいなのを容易に取り外して帽子のように扱ってる様子を見たときは衝撃でしたけどね。
 
ちなみに一番好きな回
好きだったプチプチアニメを覚えていますか?
思い出してみるのも面白いと思います。